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ヒバクシャ署名 溝口知事応じる

 溝口善兵衛知事は2日、核兵器を禁止し廃絶する条約の締結を全ての国に迫る「ヒバクシャ国際署名」に署名した。県原爆被爆者協議会の依頼に応じた。中国地方の知事では広島、鳥取県に続き3人目となる。

 同協議会の原美男会長(90)=松江市玉湯町=たち3人が県庁を訪問。県内の被爆者の高齢化や地区協議会の解散などの現状を説明した。溝口知事は「核兵器廃絶への理解がなかなか進まない。国際署名を通じ、全世界の人に理解、サポートしてもらうことが大事」と述べ、署名した。

 原会長は「核保有国を動かすためにも、国際世論が高まることに期待したい。命ある限り活動を頑張る」と力を込めた。

 ヒバクシャ国際署名は昨年4月、日本被団協の提唱で開始。核拡散防止条約(NPT)再検討会議がある2020年まで続け、随時国連に届ける。(西村萌)

(2017年8月3日朝刊掲載)

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