×

ニュース

平和の歌 響かせ10年 静岡の中学生作 広島のPACE披露 あす節目のコンサート

 広島市の合唱グループ「PACE(パーチェ)」が、静岡県の中学生が作詞作曲した平和を願う曲を10年歌い続けている。記念のコンサートを5日午後2時から、南区民文化センターで開く。(栾暁雨)

 タイトルは「想(おも)いを風に」。「やめよう傷つけ合うこと やめよう命を奪うこと すべての武器を葬って」など、平和への願いを素直に訴える。2004年に修学旅行で広島を訪れた沼津市第五中の3年生が、被爆者の証言から感じた思いを歌に込めた。

 PACE代表の福田美知子さん(66)=中区=が07年7月、同中と交流がある知人のピアニストから「広島で歌ってほしい」と依頼され、合唱グループを結成。小学生や主婦たち15人が集まり、各地で歌声を披露してきた。

 新見市出身の福田さんは1969年、大学進学で訪れた広島でバラック暮らしの市民の姿に衝撃を受けた。「言葉にできなかった平和への思いを発信する勇気を、この曲がくれた。次代に引き継ぎたい」と力を込める。

 500円。高校生以下無料。福田さん☎090(6430)8110。

(2017年8月4日朝刊掲載)

年別アーカイブ