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英訳「原爆市長」 ユニタール寄贈 広島西RCが200冊

 広島西ロータリークラブ(RC)は3日、被爆地の復興に尽力した故浜井信三・元広島市長の著書「原爆市長」の英語版200冊を広島市中区の国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所に贈った。

 贈呈式は中区のホテルであり、同RCの村上智亮(のりあき)会長が目録を手渡した。隈元美穂子所長は「世界には情勢が不安定な国が多く、リーダーの理想像が書かれた本を国づくりにつなげたい」と感謝した。紛争国などの政府関係者らの研修に役立てる。

 「原爆市長」は元市長の長男浜井順三さん(81)=佐伯区=が2006年に復刻を手掛け、10年に英語版が完成。6月まで同RC会員だった縁で、出版社とともに贈呈分を提供した。順三さんは「世界平和の実現に向かってほしい」と願っていた。

(2017年8月4日朝刊掲載)

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