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原爆献水 一斉に 広島の市民グループ 6日朝 慰霊碑120ヵ所 参加者を募る

 広島市の市民グループ「献水の滝物語」は、原爆の日の6日朝、爆心地から半径2・5キロ以内の慰霊碑約120カ所へ同時刻に慰霊の水をささげる。「原爆献水」の採水地として知られる西区己斐上の「滝の観音」でくんだ水で、犠牲者の渇きを潤す。参加者を4日まで、会員制交流サイト(SNS)のフェイスブック(FB)で募っている。(村田拓也)

 6日午前7時、中区大手町の「RUN+(ランプラス)」に集合し、滝の観音の水を詰めたペットボトルを受け取って、各地の慰霊碑へ向かう。平和記念式典に先立ち午前7時55分からある原爆献水に合わせ、それぞれ水をささげる。

 午前10時からはRUN+で、市内各地の慰霊碑に供養の献水を続けた被爆者の宇根利枝さん(2012年に93歳で死去)を紹介する紙芝居などを観賞する。紙芝居は東広島市の主婦太田綾さん(41)と画家宮原千恵さん(38)が制作した。

 宇根さんを顕彰しているグループが、功績をしのぼうと初めて企画した。参加費千円。FBのアドレスはhttps://www.facebook.com/kensuinotaki/

(2017年8月4日朝刊掲載)

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