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両平和式典 首相出席へ 河野外相も

 菅義偉官房長官は4日、安倍晋三首相が6日に広島市である平和記念式典と、9日に長崎市である平和祈念式典に出席すると発表した。安倍首相が両式典に出席するのは5年連続で、第1次政権の2007年を含めて6回目となる。

 首相は5日に広島市に到着し、6日の式典であいさつする。菅官房長官はあいさつの内容について「唯一の戦争被爆国として悲劇を二度と繰り返させてはならないとの決意や、核兵器のない世界の実現に向けた決意を表明するのが基本となる」と述べた。首相は式典後に、「被爆者代表から要望を聞く会」に出席する。被爆者7団体は、政府が核兵器禁止条約に賛同するよう求める方針でいる。

 一方、河野太郎外相も4日の記者会見で、両式典に出席すると表明した。「広島、長崎の経験を風化させることなく、日本として軍縮、核不拡散につなげていかなければならない」と強調。「そのために式典に参加し、被爆地の思いを世界に発信していくのが私の使命だ」と述べた。

 広島市によると、4日時点で式典には海外代表80カ国と欧州連合(EU)が参列予定。先月12日の発表時から2カ国減ったが、15年、16年に次いで3番目に多い。核兵器保有国は7カ国。うち米国はウィリアム・ハガティ大使が8月中旬に赴任するため、ロバート・ラプソン臨時代理大使が出席する。

(2017年8月5日朝刊掲載)

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