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ドーム周辺景観 南北軸線上優先 広島市審議会が初部会

 広島市は4日、世界遺産の原爆ドーム(中区)と平和記念公園周辺の眺望景観について調査、検討する市景観審議会の部会を設置し、市役所で初会合を開いた。ドームと原爆慰霊碑を結ぶ南北軸線上の眺望景観を優先して議論し、在り方の素案をまとめる方針を決めた。

 部会は建築や都市計画などの有識者5人で構成。事務局の市は会合で、南北軸線が平和都市・広島を象徴する役割を担っていると説明し、委員はおおむね賛同した。

 今後は眺望景観の現状や課題を検討。シミュレーション画像も使って目指すべき姿を考える。部会長に就いた広島工業大の森保洋之名誉教授(都市計画)は「南北軸線について、市民にも分かる丁寧な審議を進めたい」とした。部会での素案を基に審議会が眺望景観の在り方をまとめ、本年度内に答申する。

(2017年8月5日朝刊掲載)

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