核禁止条約 意義学ぶ 広島の被爆者ら解説 インドなど4ヵ国・地域の90人参加
17年8月5日
原爆の日を前に、先月制定された核兵器禁止条約を学ぶ集会が4日、広島YMCA(広島市中区)であった。県内を中心に国内と核兵器を持つインドを含む海外4カ国・地域の計約90人が参加。広島の被爆者たちから原爆の被害や、条約の意義を聴いた。(水川恭輔)
県被団協(坪井直理事長)の箕牧(みまき)智之副理事長(75)が「原爆の絵」を見せながら、72年前に自宅近くに逃げてきた被爆者の痛ましい姿を証言。6月、米ニューヨークの国連本部での条約交渉会議に、核兵器廃絶を求める約300万人分の「ヒバクシャ国際署名」を届けたと紹介し、「被爆者が生きている間の核兵器廃絶を」と訴えた。
続いて国際署名キャンペーンリーダーの被爆3世、林田光弘さん(25)=横浜市=が条約の意義を説明。前文での被爆者への言及や、核抑止政策を強く否定する核使用の威嚇の禁止などを解説した。
集会は広島YMCAが毎夏開いている若者の交流事業の一環で、海外はインドのほかに韓国、シンガポール、台湾から参加。インド・ムンバイのYMCAのダニエル・ラジさん(20)は「核兵器の脅威から、禁止条約への関心が膨らんだ」と話していた。参加者は5日、平和記念公園(中区)を見学する。
(2017年8月5日朝刊掲載)
県被団協(坪井直理事長)の箕牧(みまき)智之副理事長(75)が「原爆の絵」を見せながら、72年前に自宅近くに逃げてきた被爆者の痛ましい姿を証言。6月、米ニューヨークの国連本部での条約交渉会議に、核兵器廃絶を求める約300万人分の「ヒバクシャ国際署名」を届けたと紹介し、「被爆者が生きている間の核兵器廃絶を」と訴えた。
続いて国際署名キャンペーンリーダーの被爆3世、林田光弘さん(25)=横浜市=が条約の意義を説明。前文での被爆者への言及や、核抑止政策を強く否定する核使用の威嚇の禁止などを解説した。
集会は広島YMCAが毎夏開いている若者の交流事業の一環で、海外はインドのほかに韓国、シンガポール、台湾から参加。インド・ムンバイのYMCAのダニエル・ラジさん(20)は「核兵器の脅威から、禁止条約への関心が膨らんだ」と話していた。参加者は5日、平和記念公園(中区)を見学する。
(2017年8月5日朝刊掲載)