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米スカウト協力 千羽鶴の輪 武田高の飽田さん あす平和公園へ

 ボーイスカウト活動をする広島市安芸区の武田高2年飽田雄也さん(16)が6日、米国のスカウトたちが折った千羽鶴を中区の平和記念公園へささげる。「折り鶴作りに協力してくれた人の、平和への思いを届けたい」と原爆の日を待つ。

 7月下旬に米ウェストバージニア州であったジャンボリーに、日本団の一員として参加。持参した折り紙で鶴を折るよう呼び掛け、米国人を中心に約90人が協力した。

 原爆を投下した米国で、平和の象徴である折り鶴の意味を知ってもらおうと企画した。2015年に山口市であった世界ジャンボリーで、外国人と鶴を折った経験などから発案。現地では、オバマ前米大統領が原爆資料館へ折り鶴を贈ったことなども紹介した。

 6日は平和記念式典の会場でパンフレットなどを配る奉仕活動をした後、原爆の子の像へささげる。「多くのスカウトが協力してくれた重みを受け止め、代表して役目を果たしたい」と語る。(村田拓也)

(2017年8月5日朝刊掲載)

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