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「先頭に立って核廃絶努力を」 広島市 公務員追悼式

 広島市は4日、市原爆死没公務員追悼式を市役所本庁舎前広場の碑前で開いた。遺族や職員たち172人が参列し、平和への思いを新たにした。

 松井一実市長は、先月に国連で制定された核兵器禁止条約に触れて「実効性あるものに育てるため、市も国際的機運を高めて後押ししたい」とあいさつ。参列者は黙とうをささげ、献花をした。

 市によると、職員と議員計455人が原爆で亡くなった。被爆当時に都市計画課の職員だった、西区の中谷ミサ子さん(93)は「悲しいばかりだが供養のため毎年来ている。広島市が先頭に立って核廃絶に努力してほしい」と語った。

 この日は市水道局も同局基町庁舎で原爆死没職員追悼式を営み、遺族や職員たち99人が参列した。(城戸良彰)

(2017年8月5日朝刊掲載)

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