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育てた菊 献花 三次の慰霊碑 河内小児童 平和 祈り・歌う

 三次市小文(おぶみ)町の河内小5、6年生8人は4日、地元の農家から指導を受けて育てた菊を収穫し、同小近くの慰霊碑前であった平和の集いで献花した。6日の原爆の日を前に、戦争犠牲者を追悼するとともに、平和な世界の実現を願った。(高橋穂)

 8人は、広島市中区の原爆慰霊碑に献花する菊を栽培する坂居君枝さん(78)=同市穴笠町=に教わりながら、4月から水やりなどの世話を続けてきた。32個のプランターには約1メートルの高さに育った約300本が黄、白の花を付け、その中から約100本をはさみで丁寧に摘み取った。

 その後、平和の集いで、住民や河内保育所の子どもたち計約30人とともに、収穫した菊と折り鶴約3300羽を慰霊碑に手向けた。

 5年の田中麻尋さん(10)は「気持ちを込めて水やりをした。きれいな花が咲いてうれしい」と笑顔。板倉孝志校長(56)は「菊の世話を通して平和に対する心も育てることができた」と話していた。

(2017年8月5日朝刊掲載)

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