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戦時の逸話交え森の中でジャズ 庄原でコンサート 平和 祈り・歌う

 広島市安佐南区出身で東京を拠点に活動するジャズシンガー上西千波(かみにし・ちなみ)さんによる「板橋さとやま学びの森ピースコンサート」が4日、庄原市板橋町の学びの森であった。同市の敷信(しのう)自治振興区の主催。

 板橋小の児童や住民たち約200人が集まった。上西さんは「この素晴らしき世界」「浜辺の歌」などジャズの定番曲や唱歌を披露。カナダ生まれの親戚が、太平洋戦争中に体験した日系人収容所生活と、野球を通じて築いた現地の白人との絆についての物語を朗読した。

 最後に千羽鶴を題材にした上西さんの作詞曲「ア・サウザンド・クレインズ」を全児童158人と合唱した。

 4年国利心美(ここみ)さん(9)は「私も大きくなって歌や話で平和の大切さを伝えたいと思った」と話していた。(伊東雅之)

(2017年8月5日朝刊掲載)

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