×

ニュース

被爆避難の道 逆にたどる 邑南-広島68キロ 98人が出発

 広島市中区の平和記念公園を目指し、68キロを一昼夜歩く「歩こう広島まで」の参加者が4日正午、邑南町の出羽公民館を出発した。

 12~72歳の参加者70人とスタッフ28人の計98人。地元の社会福祉施設や児童クラブが作った千羽鶴を託され、歩き始めた。2度目の参加となる同町矢上、竹崎フミ子さん(72)は「2人の孫と、被爆しながらも歩いた人たちの思いやつらさを考えたい」と話した。

 1945年8月6日の原爆投下で被爆した人たちが邑南町へ逃げてきた道のりを逆にたどり、追体験する試み。同町の12公民館でつくる同町公民館連絡協議会の主催で、30回目となる。

 広島県北広島町、安芸高田市などを経由し、5日午前8時ごろに平和記念公園に到着し、原爆の子の像に千羽鶴をささげる。(城戸昭夫)

(2017年8月5日朝刊掲載)

年別アーカイブ