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韓国人犠牲者遺族ら慰霊祭 「核禁条約参加へ努力」

 韓国人原爆犠牲者慰霊祭が5日、広島市中区の平和記念公園内にある慰霊碑の前で営まれた。遺族や関係者約330人が参列した。

 主催の在日本大韓民国民団(民団)広島県地方本部の李英俊(イ・ヨンジュン)団長が、この1年で亡くなった11人を書き加えた2734人の死没者名簿を碑に納めた。全員で黙とうし、「慰霊歌」を合唱した。

 民団中央本部の呉公太(オ・コンテ)団長はあいさつで、北朝鮮の核開発を非難。先月国連で制定された核兵器禁止条約に触れて、「韓国と日本が条約に参加するよう努力する」と誓った。参列した被爆者の朴南珠(パク・ナムジュ)さん(84)=西区=は「以前は生き残って面目ない思いだったが、今は平和な時代を過ごせた喜びを感じる。この平和が原爆の犠牲の上にあることを後世に伝えたい」と語った。

 この日、駐広島韓国総領事館が主催する追悼会も南区のホテルであった。

(2017年8月6日朝刊掲載)

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