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ヒロシマへ 鎮魂の音色 ゼルキンと協演 広響「平和の夕べ」

 広島交響楽団の「平和の夕べ」コンサートが5日、広島市中区の広島文化学園HBGホールであった。米国を代表するピアニスト、ピーター・ゼルキンとの協演で鎮魂の音色を響かせた。

 下野竜也音楽総監督がタクトを担い、リヒャルト・シュトラウスの交響詩「死と変容」で幕開け。次いで、ブラームス初期の代表作「ピアノ協奏曲第1番」にゼルキンが登場した。

 絶望から明るい未来へと向かう心情を描いた大作。「原爆犠牲者へのレクイエムとしてささげたい」と表明していたゼルキンの入魂の演奏に広響が応え、1300人の観客を深い感動で包んだ。中国新聞社などの主催。(西村文)

(2017年8月6日朝刊掲載)

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