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ヒロシマの碑 思い継ぐ 児童ら

 「原爆犠牲ヒロシマの碑」の碑前祭が5日、広島市中区の元安橋東詰めであった。市内の児童や生徒約130人が参列した。

 碑維持委員会の石岡修委員長は、核兵器禁止条約が国連で採択されたことに触れ「被爆者の思いが世界中に届いた」と語った。

 続いて東区の安楽寺の前住職登世岡浩治さん(87)が被爆体験を話し、小中高生の代表3人が「周りの人を大切にする」などと平和の誓いを述べた。他の児童と生徒は折り鶴を碑にささげた。

 碑は1982年、元安川で見つかった原爆瓦を使い、当時の高校生たちが建立した。代表の1人、二葉中3年牟田悠一郎さん(14)=東区=は「碑を築いた先輩の思いを受け継ぎ、次の世代につなぎたい」と話した。

 県建設労働組合も近くの原爆犠牲建設労働者・職人の碑前で慰霊祭を営み、各県の組合から計90人が参列した。(小笠原芳)

(2017年8月6日朝刊掲載)

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