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核禁条約署名 政府に求める 広島で志位氏演説

 共産党の志位和夫委員長が5日、広島市中区で街頭演説した。核兵器禁止条約を採択した国連本部の交渉会議に出席した経験を基に「条約は広島と長崎の声が作り上げた」と強調。日本政府に対し、被爆国として条約に署名するよう求めた。

 志位委員長は、交渉会議のホワイト議長が「被爆者の出席が交渉を成功に導く推進力になった」と発言したことを紹介。条約の前文が「被爆者の受け入れがたい苦しみ」に触れたことなどを踏まえ、「被爆者の声が世界を動かしたと実感した」と話した。

 一方、交渉に参加せず、条約に反対の姿勢を示している日本政府には「会議参加者に失望が広がった。唯一の被爆国としてあるまじき態度だ」と指摘。「禁止条約への賛成が世界の本流で、政府は署名すべきだ」と訴えた。

(2017年8月7日朝刊掲載)

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