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川面 鎮魂のかがり火 ドーム前

 原爆の日を前に、広島市中区の原爆ドーム前の元安川で5日夜、鎮魂の祈りを込めたかがり火を浮かべる催しがあった。5台のいかだに載ったかがり火が力強く川面を照らし、人々は平和への思いを新たにした。

 長さ4メートルの木2本を十字に組み、中央と端の計5カ所に火をともした。種火は、平和記念公園(中区)の「平和の灯(ともしび)」から取った。

 広島県内の有志でつくる「100年後の広島を創ろう」委員会(折笠広司代表)が企画し3年目。今回、活動の輪を広げるため、全国から願い事を記した木の札を募った。「世界平和」「家族の健康」など、約3千枚の祈りをかがり火にくべた。原爆の日に合わせて母親と訪れた川崎市麻生区の中学1年櫛田聡汰さん(13)は「きれいだけど、どこか寂しい。平和について深く考えていきたい」と話した。(城戸良彰)

(2017年8月6日朝刊掲載)

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