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広島で平和集会・会議 連合 原水協 KAKKIN 原水禁

 連合主催の平和ヒロシマ集会が5日、広島市中区の上野学園ホールであり、約2300人が参加した。市内では同日、原水禁国民会議などによる原水爆禁止世界大会の広島大会も国際会議や分科会を開催。日本原水協などは国際会議を終え、6日までの日程で世界大会・広島を始めた。

 平和ヒロシマ集会で連合の逢見直人事務局長は、国連会議で7月に採択された核兵器禁止条約に「日本政府は勇気を持って批准すべきだ」とあいさつ。共催団体の原水禁とKAKKIN(旧核禁会議)の各代表も、集会に出席した。

 脱原発をテーマにした原水禁の国際会議には約50人が出席。九州大の吉岡斉教授(科学史)は「脱原発は電力需要の面でも可能。選挙で国会を動かすことが必要だ」と訴えた。将来的な原発の廃止を掲げる政権が誕生した台湾と韓国の有識者も登壇し、脱原発の声を広げる市民運動の重要性を確認し合った。

 KAKKINの広島平和全国集会も市内であり、電力会社などの労組から約200人が集まった。加藤秀治郎議長は「核兵器廃絶に向け、日本は核保有国と非保有国の橋渡し役をすべきだ」とあいさつ。原子力の平和利用の推進も求めた。

 原水協の国際会議は3日間の討議を踏まえた宣言をまとめ、閉会した。宣言には核兵器禁止条約に実効性を持たせるため、調印が始まる9月20日からの1週間、世界でアピール活動をする方針を盛り込んだ。続いて世界大会・広島を開催。市民と海外の平和団体の代表たちとの交流会を開いた。(永山啓一)

(2017年8月6日朝刊掲載)

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