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国連事務次長「軍縮考える」 広島市長と面会

 平和記念式典参列のため広島市を訪れた国連軍縮部門トップの中満泉軍縮担当上級代表(事務次長)が5日、市役所で松井一実市長と面会した。原爆の日に合わせた被爆地訪問で「軍縮の原点に戻り、どのように具体的に進められるか考える機会にしたい」と思いを語った。

 松井市長は7月に国連で制定された核兵器禁止条約に触れ、「批准を目指ししっかりやっていかなければならない」と協力を要請。グテレス事務総長の広島訪問もあらためて求めた。中満氏は「仕事はこれから」と意欲をみせ、事務総長の広島訪問も前向きに検討していることを明かした。

 面会後には、広島平和文化センターの小溝泰義理事長の案内で原爆資料館(中区)を見学。広島県の湯崎英彦知事とも中区のホテルで会い、核兵器のない世界に向けた取り組みについて意見を交わした。

(2017年8月6日朝刊掲載)

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