×

ニュース

防衛大綱見直し表明 首相 ミサイル防衛強化

 安倍晋三首相は6日、広島市の平和記念式典出席後の記者会見で、北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射など安全保障環境の変化を受けて、2013年12月に閣議決定した防衛力整備の指針「防衛計画の大綱」の見直しが必要との考えを示した。

 首相は、南西諸島防衛やミサイル防衛(MD)の強化、宇宙・サイバーを検討課題に挙げ、「あるべき防衛力の姿はいかなるものかとの観点から、不断の検討を行うことが必要だ」と語った。

 北朝鮮の弾道ミサイル発射拠点を巡航ミサイルなどで攻撃する「敵基地攻撃能力」の保有については「日米の役割の中で米国に依存しており、現時点で検討する予定はない。専守防衛の考え方に変更はない」とした。首相は3日の内閣改造に伴い、小野寺五典防衛相に防衛大綱見直しを指示していた。(田中美千子)

(2017年8月7日朝刊掲載)

年別アーカイブ