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座席が3割減 会場一時混雑 熱中症相次ぐ

 今年の平和記念式典は、参列者向けの座席が昨年より3割減り、会場が一時混雑した。耐震補強工事中の原爆資料館本館を仮囲いした影響で会場が狭くなったため。式典開始の午前8時には気温が30度を超え、熱中症などによる救護所の利用も相次いだ。

 座席は、昨年より3200席少ない7700席を準備。市は「大きな混乱はなかった」としたものの、昨年より3千席減った一般席を求める参列者が、開放時間の午前6時半を前に列をなし、開放を5分早めて対応した。

 会場そばの広島国際会議場では、例年のヒマワリ(600席)に加え、初めてフェニックスホール(1500席)でも式典の中継映像をスクリーンに映した。  来年の式典も座席数は今年と同程度になる見込み。市は「各部署から聞き取りし、改善できるところはしていきたい」としている。

 また、台風5号の影響で南から暖かく湿った空気が流れ込み、広島市中区でも朝から気温が上昇。広島地方気象台によると、式典開始前の7時50分に30・4度を記録した。熱中症などで46人が救護所で処置をした。(渡辺裕明)

(2017年8月7日朝刊掲載)

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