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平和を願う 鎮魂のともしび 幻想のドーム 揺らめく5000個

 子どもたちが手作りした「ピースキャンドル」の光が6日夜、広島市中区の原爆ドームを囲んだ。約5千個が幻想的に揺らめき、訪れた人たちが平和の大切さをかみしめた。

 午後7時、牛乳パックにろうを流し込んで作った高さ約20センチのキャンドルに一斉に点火。外側に色とりどりのクレヨンで描いた「8月6日を忘れない」「核をなくそう」などのメッセージ、ハトや折り鶴の絵が浮かび上がった。同市内の小学校や広島県内の特別支援学校、広島を訪れた修学旅行生たちが作った。

 広島青年会議所が1997年に始め、2002年から県内有志でつくるNPO法人「ひろしま点灯虫の会」が引き継いだ。ソフトボールを楽しむ自分を描いた安佐南区の大町小3年石原成悟君(8)は「こういう平和が続けばいい。戦争は絶対やっちゃいけない」とキャンドルを見つめていた。(城戸良彰)

(2017年8月7日朝刊掲載)

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