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原爆の日 核廃絶誓い 署名に力 山口 死没者之碑前で追悼式

 広島に原爆が投下された日の6日、県原爆被爆者支援センターゆだ苑(山口市)は、山口市江良の原爆死没者之碑前で追悼式を催した。被爆者たち約30人が参列。7月の国連交渉会議での核兵器禁止条約採択を受け、ヒバクシャ国際署名などの具体的な動きを強める決意を新たにした。

 ゆだ苑の岩本晋理事長(74)は「国際社会は核兵器廃絶に向けて動き始めた。私も残りの人生を懸けて取り組む」とあいさつ。参列者は碑に花を手向け、投下時刻の午前8時15分からサイレンの音に合わせて黙とうした。

 献水した林三代子さん(76)=防府市=は呉市に住んでいた4歳の時、両親と一緒に広島市内で親類を捜すため入市被爆した。約10年前から語り部の活動をしている。「生きている間、悲惨な歴史を伝え続ける」と誓った。

 ゆだ苑によると、3月末現在、県内で被爆者健康手帳を持っている人は2809人。平均年齢は82・3歳。(折口慎一郎)

(2017年8月7日朝刊掲載)

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