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改憲・軍縮 発言相次ぐ 与野党の党首 式典など出席

 政党の党首が相次いで広島入りし、6日の平和記念式典や広島県被団協(坪井直理事長)の慰霊式などに出席した。国連で7月に制定された核兵器禁止条約や憲法改正に言及した。

 民進党の蓮舫代表は記者団の取材に応じ、条約の制定交渉会議に欠席した日本政府をあらためて非難。「条約批准に向け、政府は前向きになってほしいし、私たちも主張していきたい」と述べた。憲法改正を巡っては「国民の声を率直に聞く機会を大事にしたい」とした。

 公明党の山口那津男代表は記者会見し、「条約は画期的。被爆国の日本は核保有国と非保有国の橋渡しをする必要がある」と指摘。政府が双方の有識者をメンバーに年内に開く核軍縮の「賢人会議」に期待した。憲法改正は衆参両院での成熟した議論と国民の理解が必要とし「今はそういう状況にない」と述べた。

 共産党の志位和夫委員長は日本原水協などの原水爆禁止世界大会に出席した。安倍晋三首相が平和記念式典のあいさつで条約に触れなかった点を批判した上で「条約署名の真剣な検討を求めたい」と語った。

 社民党の吉田忠智党首は「条約を実効性あるものにしなければならない」と強調。民進、共産、自由党との野党4党の共通重点政策として、条約署名を掲げたい意向を示した。

(2017年8月7日朝刊掲載)

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