×

ニュース

加藤厚労相が被爆者見舞う 広島・安芸区

 3日の内閣改造で就任した加藤勝信厚生労働相が6日、広島市安芸区の原爆養護ホーム「矢野おりづる園」を訪れ、被爆者を見舞った。

 加藤厚労相は、入居する被爆者約30人から拍手で迎えられ、園内の交流スペースへ。「3日前に拝命しました」と自己紹介した後、「被爆者の医療や介護、福祉などさまざまな面で、引き続き広島市としっかり連携していく」と述べた。代表者に花束を手渡した後、出席した全員に「お元気で」などと声を掛け、握手して回った。

 加藤厚労相は、同園の運営状況についても職員から説明を受けた。被爆者の高齢化が進む中で、同園の定員100人に対し、入居待ちの被爆者が1100人以上いる現状などに聞き入っていたという。

 原爆で両親を亡くした岩崎幾子さん(90)は「8月6日が来るたびに今でも胸が苦しくなる。それでも、こうして花束をもらい、この先も元気で過ごしたい気持ちが強くなった」と話していた。

(2017年8月7日朝刊掲載)

年別アーカイブ