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8・6 照らす灯 マツダスタジアム カープ新人ら参加

 広島東洋カープの本拠地マツダスタジアム(広島市南区)で6日夜、和ろうそく約1800本が原爆ドームと同じ高さ25メートルに炎の直線を描いた。そばを走る新幹線の乗客に、原爆が投下された8月6日を意識してほしいと、球団が企画した。

 広島市立大の学生たちボランティア約30人が参加。内野自由席の最上段とパフォーマンスシートに、透明な風よけを施した和ろうそくを並べた。午後7時からは新人の高橋昂也(18)、アドゥワ誠(18)、長井良太(18)の3選手も加わり、平和記念公園(中区)の平和の灯(ともしび)から採火した種火を、ろうそく一本一本に移した。

 神戸市出身の長井選手は「8月6日が広島にとって大切な日だということは頭にあった。阪神大震災の追悼行事でキャンドルをともしたことがあり、感慨深い」と話していた。

 2009年のマツダスタジアム完成以降、8月6日に公式戦がない年に実施している。前回の14年までは西洋のキャンドルを使っていたが、今回からハゼの実などから作り、芯の太い和ろうそくに変更。炎の高さは2倍になり、消えにくくなった。(増田泉子)

(2017年8月8日セレクト掲載)

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