原爆爪痕 画家3人の感性 広島市中区で「ヒロシマ」風景展
17年8月9日
世代を超え、原爆や戦争の爪痕を描いた3人の画業を紹介する「ヒロシマ・被爆画家の見た風景、戦後生まれの画家の見た風景」展が8日、広島市中区の広島県立美術館県民ギャラリーで始まった。13日まで。
3人は、東光会の初代広島支部長を務め、広島の洋画壇をリードした大木茂さん(1899~1979年)、同会常任審査員の野口稔さん(70)=安芸区、一水会委員の木村毅さん(64)=西区。
被爆者の大木さんは、英字の落書きも目立っていた時代の原爆ドームを、野口さんは、旧太田川沿いにひしめいていたバラックを描いた絵を出品。木村さんは、被爆した建物や電車を背景に少女を配置し、漠然とした社会の不安を伝える。
企画展を呼び掛けた野口さんは「広島に生きる画家として行き着いたそれぞれの表現から、平和について思いをはせてほしい」と話していた。無料。(鈴木大介)
(2017年8月9日朝刊掲載)
3人は、東光会の初代広島支部長を務め、広島の洋画壇をリードした大木茂さん(1899~1979年)、同会常任審査員の野口稔さん(70)=安芸区、一水会委員の木村毅さん(64)=西区。
被爆者の大木さんは、英字の落書きも目立っていた時代の原爆ドームを、野口さんは、旧太田川沿いにひしめいていたバラックを描いた絵を出品。木村さんは、被爆した建物や電車を背景に少女を配置し、漠然とした社会の不安を伝える。
企画展を呼び掛けた野口さんは「広島に生きる画家として行き着いたそれぞれの表現から、平和について思いをはせてほしい」と話していた。無料。(鈴木大介)
(2017年8月9日朝刊掲載)