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長崎の犠牲者を追悼 資料館 慰霊の会に100人

 長崎原爆の日の9日、「長崎原爆犠牲者慰霊の会」が広島市中区の原爆資料館東館であった。被爆者や市民約100人が参加。二つの被爆地で力を合わせ、核兵器のない平和な世界を目指す思いを新たにした。

 主催した広島平和文化センターの城一博常務理事(62)は開会のあいさつで、7月に制定された核兵器禁止条約に触れて「被爆者の思いと被爆の実相を世界中に浸透させる必要がある」と語った。

 長崎への原爆投下時刻の午前11時2分、全員で黙とう。長崎市の平和祈念式典のテレビ中継を見守り、田上富久市長の平和宣言にうなずきながら見入った。続いて県被団協(坪井直理事長)の箕牧(みまき)智之副理事長(75)があいさつし、「共に核兵器廃絶を訴えていこう」と呼び掛けた。

 資料館のピースボランティアで南区の品川俊子さん(71)は「一人一人の力を結集させ、核兵器のない世界を実現させたい」と話していた。(三宅瞳)

(2017年8月10日朝刊掲載)

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