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下松で平和願う市民集会 被爆者ら1時間座り込み 核兵器のない世界 誓い新た

 長崎に原爆が投下された日の9日、下松市や山口市で平和を祈る集会が開かれ、参加者は核兵器廃絶への努力を続けると誓った。

 下松市役所では、「核兵器をなくし平和を願う市民集会」があった。市内に住む被爆者や市職員労働組合員たち約50人が、核兵器廃絶を訴え約1時間座り込みをした。

 米国が長崎市に原爆を投下した午前11時2分、市内を流れる追悼サイレンに合わせて全員で1分間、黙とうをささげた。長崎で被爆した岩国市の女性の手記の朗読や、世界平和を求めるアピール文の採択もあった。

 下松市原爆被害者の会の金近衛会長(74)=同市生野屋西=は「核兵器禁止条約を支持しないという国の姿勢に脱力した。会の活動を続けるため、2世の会を立ち上げたい」と話した。同会は会場入り口で、条約の締結を全ての国に求める「ヒバクシャ国際署名」への協力を呼び掛けた。

 同市役所1階ロビーでは16日までパネル展「原爆と平和ポスター展」が開かれている。(高田果歩)

(2017年8月10日朝刊掲載)

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