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中東和平 広島で考える イスラエルとパレスチナの学生

 紛争を抱えるイスラエルとパレスチナの大学生が10日、広島市中区の原爆資料館を合同で見学した。互いに交流を深め、和解への道を探った。

 首都圏の学生有志が企画した「日本・イスラエル・パレスチナ合同学生会議」の一環。参加している全16人は思い思いに館内を巡り、被爆した瓦やぼろぼろの衣服、原爆ドーム(同区)の模型などに見入っていた。

 パレスチナ人のディーナ・オルークさん(22)は「紛争解決には相手を知ることが必要。参加に意味があった」。イスラエル人のアヤ・ゴヴさん(23)は「中東から離れ、原爆を通して共に平和を考えられたのは良かった」と話した。  一行は4~21日、広島県神石高原町や広島市内、東京で合宿。各地で中高生たちと交流したり、中東問題などを考える勉強会を開催したりしている。(城戸良彰)

(2017年8月11日朝刊掲載)

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