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詩を読んで 平和を誓う 中区で市民のつどい

 「8・15反戦詩・原爆詩を朗読する市民のつどい」が15日、広島市中区の合人社ウェンディひと・まちプラザであった。ことし生誕100年の峠三吉にちなむ朗読などがあり、約90人が聞き入った。

 広島文学資料保全の会は、峠が最期を遂げた手術室での記録を、市民たち18人で群読。容体が急変する場面では「死ぬるな/生きろ/生きるんだ/大衆は待っている」などと、全員で感情を込めて読み上げた。

 原民喜を顕彰する広島花幻忌の会は、ヒロシマの継承をテーマに構成。民喜の残した言葉を16~20歳の7人が朗読後、おいの原時彦さん(82)が「核は絶対に使うべきではない。戦争そのものの廃絶を」と訴えた。

 終戦の日に合わせ、保全の会や花幻忌の会などが開き、栗原貞子や四国五郎らの作品も披露された。(石井雄一)

(2017年8月16日朝刊掲載)

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