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岩国に今秋 3部隊移転 米艦載機 第2陣25機以上

 米海兵隊岩国基地(岩国市)へ米海軍厚木基地(神奈川県)から空母艦載機7部隊の計61機が移転する計画を巡り、在日米海軍司令部(神奈川県横須賀市)は18日、FA18スーパーホーネット戦闘攻撃機2部隊とEA18Gグラウラー電子戦機の1部隊を、今秋に岩国基地へ移転させると発表した。3部隊の機数は計25機以上という。9日に移ったE2D早期警戒機5機に続く第2陣となる。

 日本政府はこれまで、11月ごろにスーパーホーネット2部隊(1部隊で12、13機)、来年1月ごろにグラウラー部隊(6機)が移転すると説明。同司令部の発表ではグラウラーの移転時期が前倒しとなるが、中国四国防衛局は「現時点でスケジュール変更の情報はない」としている。

 米海軍横須賀基地(横須賀市)を母港とする空母ロナルド・レーガンは5月からの航海を終え、今月9日に同基地へ帰港。今後再び長期航海に出るとみられる。同司令部によると、航海を終える今秋、第2陣の艦載機3部隊は厚木基地に戻らず、空母から岩国基地へ直接向かうという。

 日本政府の従来の説明では、E2Dを含む4部隊のほか、C2輸送機部隊(2機)が来年1月ごろに移転。スーパーホーネットは来年5月ごろにも2部隊が移り、今年分を含め48機となる。

 同司令部はこの日の発表で、厚木基地は艦載機のヘリコプター部隊の拠点として使用を続け、岩国に移転した航空機も訓練や給油、整備などのため折に触れて使うことも明らかにした。(松本恭治)

(2017年8月19日朝刊掲載)

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