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世界の高校生「広島宣言」 国際フォーラム

 被爆地広島で30カ国・地域の高校生が国際平和を考える「ひろしまジュニア国際フォーラム」(県主催)は3日目の19日、参加者83人がまとめたメッセージ「広島宣言」を発表した。核兵器廃絶に向け、国連で7月に制定された核兵器禁止条約への各国の加盟や、平和教育の重要性を訴えた。

 宣言は、禁止条約の制定を「核廃絶への機運が高まっている」と歓迎する一方、米ロなど核兵器保有国の交渉不参加が課題と指摘。保有国に政策転換を迫る一方、署名など市民運動の広がりも必要とした。被爆地広島の役割として、「世界の平和教育のリーダーに」とも提言した。

 参加者は18日に核軍縮と平和構築をテーマに討議。19日は広島国際会議場(中区)で代表20人が登壇し、英文の宣言を読み上げた。

 ブラジルから長野市内に留学中の高校2年デアルメイダ・ニナさん(16)は「核兵器をなくすため、さまざまな国の人と協力する大切さを学んだ」と話していた。フォーラムは20日まで。宮島(廿日市市)を見学し、閉幕する。(水川恭輔)

(2017年8月20日朝刊掲載)

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