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被爆の惨状 後世に 岡山で平和展

 広島、長崎の原爆被害の惨状や平和の尊さを伝える原爆平和展が、岡山市北区の岡山シティミュージアム5階で開かれている。岡山市原爆被爆者会などの主催で27日まで。

 原爆投下後の広島、長崎両市街地の様子を撮影した写真、建物の下敷きになって苦しむ人や水を求めてさまよう人を描いた絵などをまとめたパネル約40点が並ぶ。岡山市内の中学生が広島での平和学習の様子をまとめた壁新聞約10点も、初めて展示した。

 母と訪れた赤磐市の桜が丘中1年岡崎純汰さん(13)は「写真や絵を見て原爆の怖さをあらためて知った。絶対に戦争をしてはいけないと思った」と展示物に見入っていた。

 午前10時~午後6時で無料。会場では、7月に国連で採択された核兵器禁止条約を全ての国が締結するよう求める署名も受け付けている。同会の平末豊会長(86)は「特に若い人に見てもらい、原爆の悲惨さや平和の重要性を語り継いでいってほしい」と話していた。(加茂孝之)

(2017年8月22日朝刊掲載)

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