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映画で知る沖縄の痛み 三次「標的の村」上映と講演

 米軍のヘリパッド建設や垂直離着陸輸送機オスプレイ配備に反対する沖縄県東村高江の住民の姿を捉えたドキュメンタリー映画「標的の村」の短縮バージョンの上映会が、三次市三次町の三次ふれあい会館であった。同映画に登場する安次嶺(あしみね)現達さん(58)が講演した。

 「戦争法制」反対県北行動が19日に開き、市民たち約60人が参加。上映会後の講演会で、2007年から抗議の座り込みを続ける安次嶺さんが、座り込みを「通行妨害」として国に訴えられた経緯を紹介した。

 安次嶺さんの自宅上空をオスプレイなどが飛び、危険で騒音もひどいため「子どもたちもいるので、生活できないから止めてくれと言うのに国は聞いてくれない」と強調した。

 オスプレイの活動範囲が国内で広がる中、「沖縄だけの問題ではない。どこでも起こる事象だ。私は(米軍の空母艦載機移転が進む)岩国でも抗議行動をした。全国で一つ一つ運動を重ねていけば、状況は変わってくるのではないか」と訴えた。(中井幹夫)

(2017年8月23日朝刊掲載)

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