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折り鶴再生 島根県内で拡大 今年は雲南、浜田、江津でも

 平和記念公園(広島市中区)の原爆の子の像にささげられた折り鶴を再生紙として再利用するため、分別作業が県内でも進んでいる。浜田市でも親子たちが折り鶴のメッセージを読み、平和への思いを感じながら取り組んだ。(梨本晶夫)

 生協しまねが呼び掛け、浜田市黒川町の石見公民館で22日にあった集いには、16人が参加。生活協同組合連合会コープ中国四国事業連合を通じて、広島市から提供を受けた10キロを分別した。糸やセロハンテープ、再生紙に不向きな光沢のある紙を取り除いた。

 参加者は、折り鶴に書かれた「PEACE」「NO MORE WAR」「愛」などの文字を確かめながら作業。長浜小4年大田和奈さん(10)は「スペインと書いてあるのがあった。佐々木禎子さんの思いが遠くの国まで伝わっているのに驚いた」と話していた。

 県内での生協しまねの取り組みは2年目。昨年は益田、出雲、松江市で集いを開き、今年は7月の雲南市から始め、浜田市と31日に予定する江津市で計40キロを分別する。

 分別された折り鶴は広島市の業者がカレンダーやノート、封筒などに加工する。

(2017年8月24日朝刊掲載)

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