×

ニュース

戦争犠牲者 冥福祈る 庄原で式典 高野小児童が平和宣言

 庄原市主催の戦没者追悼式・平和祈念式典が23日、西本町の市民会館で営まれた。遺族や市民約600人が、先の大戦で犠牲になった同市出身者2923人の冥福を祈った。

 木山耕三市長が「72年の歳月は戦争の記憶を遠ざけているが、悲惨な戦争を決して忘れてはならず、その歴史から学ばなくてはならない」と式辞を述べ、全員で黙とうした。

 市戦没者遺族会の井沢聖昭(まさあき)会長(79)は、遺児としての自らの過去に触れながら、「平和の尊さを再認識して歴史を正しく学び、恒久平和の維持に努めてほしい」と子どもたちに呼び掛けた。

 高野小6年の大山はるなさん(12)は、被爆者の体験を聞いて考えた平和宣言を発表。「助け合いと譲り合いの心を持つ」「戦争を体験したお年寄りの話を聞き、語り継ぐ」など6項目を誓った。同小4~6年生の合唱や、出席者全員による献花、原爆詩の朗読などもあった。(伊東雅之)

(2017年8月24日朝刊掲載)

年別アーカイブ