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周防大島と和木 騒音測定器増設 岩国艦載機 防衛局方針

 米海兵隊岩国基地(岩国市)への米海軍厚木基地(神奈川県)からの空母艦載機移転を受け、中国四国防衛局は28日、山口県の周防大島町と和木町で騒音調査箇所を増やす方針を示した。県、岩国市など2市2町でつくる県基地関係県市町連絡協議会(会長・村岡嗣政知事)の要望活動の場で回答した。

 県によると、防衛局は、周防大島町に本年度に1カ所増設する▽和木町には増設に向け、2018年度予算で関係費を要求している―と答えたという。国は現在、岩国基地周辺の計20カ所に騒音測定器を設置。うち3カ所が周防大島町、1カ所が和木町にある。

 この日、協議会メンバーが広島市中区の防衛局を訪れ、艦載機移転を踏まえた騒音の状況把握や対策充実などを加えた24項目を国に求めた。EA18Gグラウラー電子戦機など今後の艦載機移転のスケジュールを巡り、国と在日米海軍司令部(神奈川県横須賀市)の説明に食い違いがある点について、県の矢敷健治理事は「国に問い合わせているが回答はなかった。しっかり情報提供を求めていく」と話した。

(2017年8月29日朝刊掲載)

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