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被爆者証言編集のボランティア募る 来年、ゆだ苑50周年 HPで動画公開へ

 県原爆被爆者支援センターゆだ苑(山口市)が、被爆者のインタビュー動画を編集するボランティアを募集している。来年5月に迎える設立50周年の記念事業の一環で、1人当たり約1時間半の記録を5分程度にまとめ、ホームページ(HP)で公開する。

 広島、長崎両市で被爆したり、救護のため入市被爆したりした県内在住の10人分が対象。2015年から2年間、県立大(同)と共同で被爆体験やその後の生活、差別された経験などを取材して動画に記録していた。ゆだ苑が抜粋する部分を編集し、テロップを付ける。交通費などは支給する。

 ゆだ苑によると、県内で被爆者健康手帳を持っている人は2809人(3月末現在)と20年前と比べて半分以下で、平均年齢は82・3歳と高齢化が進む。

 坂本由香里事務局長は「被爆体験の生の声をこれからも伝えるためにも、きちんとした形に整えて残したい」と呼び掛けている。ゆだ苑☎083(922)4185。(折口慎一郎)

(2017年8月30日朝刊掲載)

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