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被爆体験 若い世代考えて 広島県内出身高校生や大学生が冊子

 若い世代に平和について考えてもらおうと、広島県内出身の高校生や大学生がメッセージ集「御霊(みたま)への誓い」を作った。

 折り鶴再生紙を使った冊子はA4判カラーの40ページ。学生が聞き取るなどした被爆者8人の被爆体験や平和活動を紹介。「お互いが認め合い、心と心が触れ合う仲になる努力を忘れないで」「人を助けられる人になってほしい」などと、若者へのメッセージをつづる。

 平和活動に取り組むNPO法人HPS国際ボランティア(広島市西区)の呼び掛けで10人が参加。4月から編集作業を進め、約2千部を作った。同法人を通じて広島市立小中高などに贈る。

 編集に携わった西区出身の岡山大2年佐藤太紀さん(19)=岡山市北区=は「被爆者からのメッセージを読み、何か行動を起こそうと思うきっかけになれば」と話している。(伊藤友一)

(2017年8月30日朝刊掲載)

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