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　日本被団協の田中熙巳（てるみ）代表委員（８５）は３０日、東京都内で記者会見し、９月２０日に米ニューヨークの国連本部で核兵器禁止条約の署名式があるのに合わせて現地を訪れることを明らかにした。式典に参加し、各国政府や国連の関係者と意見を交わす予定という。

　田中氏は「被団協を結成してから求め続けてきたものが一つの達成点を迎える。きちんと立ち会いたい」とした上で、「保有国が署名しないと宣言しており、耐え難い。現地での会見などを通じて、条約に向き合うよう訴えたい」と話した。渡米は１９日から５日間を予定している。

　この日の会見では、核兵器廃絶を目指す「ヒバクシャ国際署名連絡会」などが９月２０～２６日、条約発効を後押しする全国一斉行動を展開することも発表した。都内で街頭署名や集会を予定しており、インターネットなどを通じて全国各地での開催も呼び掛ける。

（２０１７年８月３１日朝刊掲載）