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ミサイル 緊急アピール 広島・鳥取知事 国に対応強化要望

 広島県の湯崎英彦知事と鳥取県の平井伸治知事は31日、呉市の入船山記念館で知事会議を開いた。北朝鮮が29日に北海道上空を通過する弾道ミサイルを発射したのを受け、対応強化を国に求める緊急アピールをまとめた。

 緊急アピールでは、全国瞬時警報システム(Jアラート)が作動しなくても、発射情報などを全ての自治体や日本海で操業中の漁船、船舶に直接伝える仕組みの構築▽飛来や落下の恐れがある場合に関係機関が取るべき対応の明確化▽被害発生時の万全の措置―など8項目を国に求めた。

 北朝鮮は米領グアム周辺への弾道ミサイル発射計画で、広島、島根県の上空通過を予告している。平井知事は、県独自の対応マニュアル作成を進めていると説明した。両知事は情報交換を進め、各県レベルの対応を充実させる方向で一致。アピールは近く首相官邸や防衛省などに届ける。(胡子洋)

(2017年9月1日朝刊掲載)

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