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広電支えた少女の劇 東京上演 12月

 大阪市の劇団往来は1日、戦時下の広島で広島電鉄を運行していた少女たちの姿を描いた音楽劇「チンチン電車と女学生」を12月2、3日、東京都で上演すると発表した。2010年以降、広島、大阪両市で計4回公演して好評だったため、初めて東京で演じる。

 戦時中の人手不足を補うため広電が設立した女学校に入った10代の少女が、運転士や車掌として働いた実話に基づく作品。1945年8月6日に被爆するまで、広島の公共交通機関の運行を支えようと奮闘した女学生の姿を、歌やダンスを交えながら描く。

 東京・銀座にある広島県のアンテナショップTAU(タウ)で1日、制作発表があり、主演の1人で歌手のmisonoさんが「歌唱力と演技力を磨いてすてきな役を演じたい」と抱負を述べた。

 会場は、豊島区の東京芸術劇場プレイハウス。2日は2回、3日は1回の公演がある。劇団往来☎06(6945)4653。(河野揚)

(2017年9月2日朝刊掲載)

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