×

ニュース

北朝鮮の核実験に抗議 被爆者ら座り込みや署名 広島や岡山

 北朝鮮の6回目の核実験強行から一夜明けた4日、座り込みなどの抗議行動が広島、岡山県で相次いだ。

 広島市中区の平和記念公園の原爆慰霊碑前では正午すぎから広島県被団協(坪井直理事長)や連合広島、県原水禁などでつくる核兵器廃絶広島平和連絡会議が座り込みをし、被爆者たち88人が集まった。連合広島の久光博智会長は、国連で制定された核兵器禁止条約に触れ「国際世論に逆行する。被爆地広島の思いを踏みにじる行為で到底許せない」と核実験を非難。「すべての核実験に強く抗議する」との横断幕を掲げ15分間、無言でアピールした。

 終了後、県被団協の箕牧(みまき)智之副理事長(75)は「怒りで身が震えるような思いだ。核廃絶運動をさらに力強く進めよう」と呼び掛けた。

 福山、尾道、府中の各市役所前でも、労働組合や市民団体、反核団体による座り込みがあった。

 岡山市北区のJR岡山駅前では、岡山被爆2世・3世の会と岡山県原水協などの約20人が核実験に抗議。「核兵器廃絶を願う世界の動きに背を向ける行為」などと批判をしながら、核兵器を禁止し廃絶する条約を全ての国が締結するよう求める「ヒバクシャ国際署名」を呼び掛け、30分間で25人分の署名を集めた。

(2017年9月5日朝刊掲載)

年別アーカイブ