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艦載機の整備 進出協定 日本飛行機と岩国市 下旬にも作業開始

 米海軍厚木基地(神奈川県)から米海兵隊岩国基地(岩国市)へ空母艦載機が移転する計画に伴い、日本飛行機(本社・横浜市)の航空機整備事業部が岩国市へ進出することが決まった。4日、同市役所で市と進出協定を結んだ。

 同社によると、厚木基地に隣接する同事業部の整備員たち十数人が岩国基地へ移り、米軍格納庫を借りて作業に当たる。移転予定のFA18スーパーホーネット戦闘攻撃機とEA18Gグラウラー電子戦機のほか、米海兵隊のFA18ホーネット戦闘攻撃機が対象となる。

 これらの機種の整備には3種類あり、同社は、本体のオーバーホールなど高度な専門知識や技術を要する「補給処」を担う。9月下旬以降の作業開始を予定している。

 調印式では県商工労働部の大谷恒雄部長の立ち会いの下、小島俊文社長と福田良彦市長が協定書に署名。小島社長は岩国工高からの採用実績に触れ、「市の発展に尽くしたい」とあいさつ。福田市長は「地元経済の活性化につながれば」と期待を述べた。(松本恭治)

(2017年9月5日朝刊掲載)

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