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朝鮮半島非核化「譲らぬ」 岸田氏、宏池会の研修会で

 自民党の岸田文雄政調会長(広島1区)は4日、6回目の核実験を強行した北朝鮮への対応について「わが国として、朝鮮半島の非核化を諦めたという誤解を与えてはならない」と指摘し、外交的な圧力を強化していく必要がある、との考えを示した。

 山梨県富士吉田市であった、自身が会長を務める党の派閥・宏池会の研修会で述べた。岸田氏は「北朝鮮は自らを核兵器国と認めさせたいとの説もあるが、検証可能な形での朝鮮半島の非核化を譲ってはならない」と強調。現状では対話より圧力が重要であると説明した上で、今後は国際的な圧力に中国、ロシアを巻き込めるかが鍵になるとの見解を示した。

 研修会には、宏池会に所属する衆参両院の国会議員37人が参加。岸田氏は「今の時代、政治は平和や財政、社会保障の持続可能性を考えていかなければならない」と表明。「自民党の持続可能性についても思いを巡らせてほしい」と出席議員に呼び掛けた。(野崎建一郎)

(2017年9月5日朝刊掲載)

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