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グアム・韓国旅行8高校取りやめ 北朝鮮情勢受け中国5県

 緊張が高まる北朝鮮情勢を受け、中国地方5県の8高校が6日までに、グアムや韓国への修学旅行などを取りやめていたことが、各県と県教委への取材で分かった。

 崇徳高(広島市西区)は8月31日、2年生の修学旅行(11月19~23日)について、3コースのうち75人の行き先だったグアムを国内に変更し、保護者へ文書で通知した。同高は「8月下旬に協議し、変更を決めた。残念だが仕方ない」と話す。

 グアムへの修学旅行はこのほか、吉備高原学園高(岡山県吉備中央町)が9月、松江西高(松江市)が10月の日程を中止。賀茂北高(東広島市)も今月5日、11月の予定を国内に変更した。同じく11月の興譲館高(井原市)は対応を協議中。さらに山口の私立高1校が12月、岡山の私立高3校が11~12月に修学旅行や研修を計画するが、現時点で各県に変更の報告はないという。

 韓国行きをやめる動きもある。岡山理科大付属高(岡山市北区)は今月1日、10月に予定していた韓国への修学旅行の延期を決め、国内への変更を軸に時期と行き先を検討している。また、3~4月に相次いだ北朝鮮のミサイル発射を受け、5月に城東高(岡山市中区)、米子高(米子市)、倉吉東高(倉吉市)の3校が韓国への修学旅行や研修などを取りやめた。

 鳥取では県立高2校が10月に韓国での学校交流を予定しているが、「情勢を注視している」(県教委高等学校課)という。(明知隼二、滝尾明日香)

(2017年9月7日朝刊掲載)

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