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平和交流 モンゴルから勲章 広島のグループ代表

 広島市の市民グループ「アジアの花たば」代表の小川順子さん(73)=西区=が、モンゴル政府から「北極星勲章」を受章した。外国人に授与する中では最高位で、県内では初の受章。両国の平和交流などに取り組んだ功績が評価された。

 活動は1996年に始めた。モンゴルの草原火災によるやけどで両足を失った少年を知り、義足を贈ったのがきっかけ。その後は貧しい家庭の子どもの就学資金を支援したり、モンゴルを紹介する紙芝居を自作して県内で上演したりしている。

 99年以降は現地の大学に働き掛け、原爆写真展を開催。2005年には、広島・長崎の核問題や日本文化を紹介する展示施設「広島ルーム」がモンゴル国立大に開設された。改修費などはバザーやフリーマーケットの売り上げを充てた。

 同章は、作家の故司馬遼太郎さんも受章している。小川さんは7月下旬、東京の在日モンゴル大使館で、大使から勲章と賞状を受け取った。「モンゴルやアジアに心を寄せ、平和の懸け橋をつくる手伝いを続けたい」と力を込める。(栾暁雨)

(2017年9月7日朝刊掲載)

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