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露研究機関と交流協定 原医研 放射線量測定研究など

 広島大原爆放射線医科学研究所(原医研、広島市南区)は7日、ロシアのブルナシアンロシア連邦医学生物物理学センター(FMBC、モスクワ)と国際交流協定を結んだ。原発事故時の放射線量測定などをテーマに、共同研究や教職員、学生の交流を進める。

 松浦伸也所長が南区の広島大霞キャンパスで、アレグザンダー・サモイロフセンター長と協定書を交わした。東京電力福島第1原発事故を巡る国連科学委員会の報告書作成で、原医研とFMBCの研究者が連携したのをベースに、研究機関同士の交流に発展させる。

 具体的には、旧ソ連・チェルノブイリや福島の原発事故を教訓に、事故が起きた際の迅速な放射線測定や線量評価の在り方を研究し、被害を小さくするための提言につなげる。原爆の放射線量を検証する研究も候補になるという。

 原医研が海外の大学や研究所と協定を結ぶのは、18カ所目。(馬場洋太)

(2017年9月8日朝刊掲載)

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