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広島での被爆証言聞く 松江・内中原小 修学旅行を前に

 松江市内中原町の内中原小で8日、広島市への修学旅行に向けた平和学習があり、6年生約120人が、松江市原爆被爆者協議会会長の小林敏雄さん(93)たち被爆者の証言を聞いた。

 当時、陸軍の通信兵だった小林さんは爆心地から約3キロの広島陸軍兵器補給廠(しょう)(広島市南区霞町)で被爆。大きなやけどを負った人たちが歩いていた市街地の状況を説明しながら、「生き地獄だった。二度とあってはならない」と訴えた。

 この夏、核兵器を禁止し、廃絶する条約の締結を全ての国に求める「ヒバクシャ国際署名」への賛同を求める活動をした小林さん。「核兵器や戦争をなくすため、平和や命の大切さを考えてほしい」と呼び掛けた。

 14~15日の修学旅行は、中区の原爆資料館や原爆ドームなどを訪れる。野津汐里さん(12)は「罪のない人が犠牲になり、夢も奪われてしまう戦争や原爆は本当に怖い。もっと詳しく勉強したい」と話した。(口元惇矢)

(2017年9月9日朝刊掲載)

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